救済を受ける
これまでは競技中にカート道路やマンホールの上にボールが止まっている時、
プレーヤーは自分のマーカーさんに自分のボールのところまで来てもらい、
状況を確認してもらった上で救済を受けることができました。
ルールの規則に、救済を受けるときはマーカーにその旨を告げる必要がありました。

マーカーさん!スミマセン!

どうしましたか?

救済を受けたいので確認お願いします。

どうしましたか?

私のボールがカート道の上に止まってしまいました。

了解です。
ニアレストポイントを決めてドロップしてください。

ニアレストポイントはここでいいですね?

はい。そこでOKです。
このように、プレーヤーはマーカーを呼んで状況の確認をしなければなりませんでした。(いわゆる告知義務がありました)
私としては当然といえば当然のように感じます。
しかし、ゴルフに審判はいないという原則とプレーヤーの誠実さを信頼するという理由から告知義務がルールから外れました。
誰に告げる必要もありません
2019年1月1日からは、マーカーにも同伴競技者にも誰にも?救済を受けることを告げることなく、自分自身の判断で救済を受けることができます。
しかし、プレーヤーがその救済を受けることの正当な理由がないのにボールを拾い上げた場合は1打罰を受けます。
懸念されること
同伴競技者がその様子を見ていて、不審に思ったときはどうしたらいいのかを心配しています。
私がマーカーだった場合、以下のことが頭の中によぎったときに、自分のプレーに影響はでないのだろうか?
- 救済エリアが違うのではないか?
- そもそも、救済をうけることができる状況だったのか?
- 誤所からのプレーだったのではないか?
そのことを救済を受けたプレーヤーに対して言えるのだろうか?
わざとに不正に自分の都合のいいように解釈して救済を受ける人はそうそういないと思います。
しかし勘違いして救済を受けてしまった場合もあり得ます。
このような告知義務の廃止は競技ゴルフをやる上では揉め事が起こりそうな気がしています。
言い方は悪いですが、粗探しをするような人いるのも現実です。
しかし、間違いではないかと思っても、そのボールの状況を間近で確認できたわけではありません。
「誤所からのプレーではありませんか?」とは言えません。
野球でいうところの外野の審判がホームベース上での出来事に対してジャッジできないのと同じです。
誤所からのプレー(規則14.6)
プレーヤーは誤所からプレーした球でホールのプレーを終わらせるのか、それとも正しい場所からプレーすることにより間違いを訂正するかを決めなければならない。
誤所からのプレーでホールアウトした場合は、誤所からプレーした球のスコアに、規則14.7a に基づいて、そのスコアに 2 罰打を追加しなければなりません。
まとめ
例えば、カート道路が球のライ、意図するスタンスの障害となっている場合、
プレーヤーは救済のニヤレストポイントを決定し、
球を拾い上げて特定の救済エリアにその球をドロップすることができます。
また、球が正しい場所に止まり、その球をプレーすることを決定できます。
この手続きすべてにおいて他のプレーヤーに自分の意思や状況を知らせたり、
自分が正しく行動していることを確実にするために、その一連のことをマーカーや他のプレーヤーを立ち会わせる必要はありません。
また、誤所からのプレーだと思ってもそのプレーヤーを信頼して、
余計なことを考えずに自分のプレーに専念し次の一打に集中しなければなりません。

こっちのリズムが狂うから、自分でジャッジして決めて下さい。
なんだか、揉めそうな新ルールですね。
フッキーバルボアでした。
今後ともよろしくお願い致します。
『救済エリアの測定するときに使用するクラブは』
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